4年ぶりに女子3回戦に進出した札幌山の手(北海道)は、昭和学院(千葉)に敗れ、8強入りはならなかった。吉谷瑠衣主将(3年)は目を真っ赤にはらし「最後まであきらめないプレーを残せたと思う。来年は頑張ってほしい」と、捲土(けんど)重来を、後輩たちに託した。

 立ち上がりのディフェンスのスキを、昨年の準優勝校で、今夏総体4強チームに突かれ、連続失点した。第2クオーター(Q)中盤で最大23点差。第3Qは田中未来(2年)の連続3点シュートなどで4点差まで詰めたが、ラストは足が止まった。上島正光コーチ(71)は「最後は2年生中心のメンバーがふんばったが…」と悔しがった。

 今大会で100点以上取られたのは、90年の2回戦で名古屋短大付(現桜花学園)に51-104で敗れて以来25年ぶり3回目。頂点からわずか4年での屈辱となった。選手の話し合いで、来季主将はU-18日本代表の栗林未和(2年)に決まった。この日の23点も含め、3戦連続で20点以上のエースを中心に立て直す。「笑って終われる年にしたい」と栗林。つたう涙をふこうともせず、未来を見据えた。【中島洋尚】