最多20回の優勝を誇る名門・能代工(秋田)が、07年以来8年ぶりにベスト4入りした。

 スピードに加え、組織的なプレーで第1クオーター(Q)からペースをつかんだ。4月からチームを率いる栄田直宏コーチ(45)は「1Qを20点以内に抑えていたので、焦りはなかった」と守備を評価した。

 得点源の中村碧壮(3年)が第3Q序盤に4つ目のファウルを犯し(5つで退場)、ベンチに下がらざるを得ない状況の中、斉藤大輔(3年)が26得点、小室望海(3年)は22得点と奮闘した。「ベスト4への壁を破れて、うれしいのひと言です」と斉藤。04年を最後に遠ざかる日本一へ1歩近づいた。