能代工(秋田)が帝京長岡(新潟)を下し、07年以来8年ぶりに準決勝に進んだ。

 優勝20回を誇る能代工が04年以来の復活Vへあと2勝と迫った。F斉藤大輔(3年)が打って、跳んでの大爆発。3Pシュート3本を含むチーム最多26得点15リバウンドで、相手エースで203センチを誇るマリ人Cタヒロウに対抗した。「シュートの調子良かったので打ち続けた。碧杜(中村)が体張ってくれた。泥臭いプレーでチームに貢献できた」。C中村とともにタヒロウをマークして35点を許したものの、ゴール下では187センチ、73キロの体で立ち向かい、押し負けなかった。

 優勝してこそ、名門復活だ。準決勝は総体8強の土浦日大(茨城)と激突する。栄田直宏コーチ(45)は「今まで8強の壁を抜けられなかった。まず1つ上がった。勝ち負けじゃなくて、目の前のことをやらせる」と自然体を強調した。斉藤は「(次戦は)高さの面では互角。あとは気持ちが大事」と気合を入れた。