男子60キロ級の永山竜樹は決勝で、東海大の先輩でリオ五輪銅メダルの高藤を投げた。

 相手の担ぎ技をこらえてからの、豪快な内股。「ワンチャンスを逃さなかった」と誇らしげに話した。

 81キロ級や90キロ級の選手と練習をこなし、強靱(きょうじん)な体をつくりあげた。組んで投げる柔道に磨きをかけ、11月の講道館杯全日本体重別選手権に続いてタイトルを獲得。東京五輪に向け、高藤は憧れの存在からライバルとなった。「ここからが勝負。もっと地力をつけていきたい」と表情を引き締めた。