創部3年目。1期生の3年生たちが集大成として挑んだ初戦は、富士学苑に大差勝ちした。「負ければ引退する選手が出る、初めての大会。固さはあった」と伊藤翔太コーチ(28)は振り返ったが、緊張が抜けると力の差を見せつけた。

 立ち上がりはセネガル人留学生のシラ・ソカナ・ファトー・ジャ(3年=188センチ)の高さがタイトなマークに封じられたが、防御が緩むと21リバウンド、4ブロックショット。高さがアドバンテージになった。

 「1試合、1試合勝って、最後は笑顔で終わりたい」とはソカナ。その思いは3年生たちの一致した思いだ。17得点を稼いだ中島彩衣(3年)も「日本一になるためには戦わなければならない」と言った。1年生だけのチームで臨んだ14年から3年連続の16強入り。「勝つ、という気持ちを前に出す」と伊藤コーチがいう3回戦の東京成徳戦から、開志国際の次の歴史が開く。