東山(京都)は78-81で福岡第一に敗れ、悲願の初優勝はならなかった。今夏の高校総体と同じ決勝の顔合わせで、またも2位に泣いた。

 第1Qは東山が山内佑真(3年)の3点シュートなどで、20-14と6点リードを奪った。しかし、第2Qに逆転を許してしまう。福岡第一の双子の弟重冨周希(3年)のゴールで追い上げられると、前半残り1分から兄友希(3年)に3点シュート2本を決められ、32-39と逆に7点を追う展開となった。

 東山は後半も相手に主導権を握られる。第3Qは重冨周希にブザービーターを決められ、57-67と10点差で最終第4Qに入ると、蔡錦■(3年)のシュートなどで最大14点差とされた。

 東山はエース岡田侑大(3年)がレイバックやドライブシュートを決めて追い上げたが、終盤は206センチのパトリック(2年)らが前半ほど得点できず、及ばなかった。

 岡田は「結果が全て。キャプテンとして、エースとしてチームを勝たせられなかったのは、どんだけ活躍しても同じ」と唇をかんだ。そして、「この悔しさをバネに来年頑張ってほしい」と後輩たちに初優勝の夢の続きを託した。

 大沢徹也コーチは「(21得点と)蔡に点数を取られたのが痛かった。アウトサイドで思い切り打たれた」と、重冨兄弟以外の選手の活躍に悔しさをにじませた。「後半、岡田以外の点が欲しかった。2年生も良い経験ができたので、もう1回この場所に戻ってきたい」と話していた。

※■は金ヘンに玉