神戸製鋼の4位が確定し、3位以内が出場する日本選手権を逃した。

 最終節に3位の望みをつなぐためには、ボーナスポイント付きの勝ち点5が必要だった一戦。だが、7-0とリードした前半14分にロック中島ヴァカウタイシレリ(27)が危険なタックルでレッドカード。雨で自慢の展開ラグビーが鳴りをひそめる中、14人での戦いで状況はさらに苦しくなった。

 前半は13-8で折り返すも、後半19分に相手FB合谷のトライで逆転を許した。SO山中亮平(28)のPGで2点差まで迫ったが、最後は同37分のトライで引き離された。

 昨年10月に53歳で亡くなった平尾誠二ゼネラルマネジャーの思いも背負って戦った今季は、14日の最終節サントリー戦(ノエスタ)で終わりを迎える。就任1年目のジム・マッケイ・ヘッドコーチ(50)は「至らないところがあるのは事実。今の状況は残念に思う。ただ、神戸というチームはまだまだ上に行く力があるチーム」とコメント。フランカー橋本大輝主将(29)は「目標(優勝)を達成できなかったのは残念。私がキャプテンになって5季目。5季連続で目標を達成できず、自分の力の無さを残念に思います」と振り返った。