ヤマハ発動機が苦しみながらもボーナスポイント付き勝ち点5を手にし、最終節に逆転優勝の望みを残した。前半は雨の影響でボールが手に付かない場面が多くあり、7-9とビハインドで折り返した。後半9分にはラインアウトからモールを作り、最後は途中出場のSH矢富勇毅(31)が逆転トライ。同31分にもモールでペナルティートライ(相手の引き倒し)を記録するなど、強みのFW戦で勝負を決めた。

 昨年12月24日に行われた前節サントリー戦では今季初黒星。大一番を落とした代償は大きいが、13勝1敗の勝ち点62で2位をキープした。首位サントリーは14勝無敗の同65。最終節で勝ち点3差の逆転を狙う。清宮克幸監督(49)は「我々はしっかりとした試合をするだけ。他会場は僕の力が及ばないので、全く考えない」と目の前に集中する姿勢を強調した。

 14日の最終節では、ヤマハ発動機がトヨタ自動車と本拠地ヤマハスタジアムで対戦。首位サントリーは4位神戸製鋼とノエスタでぶつかる。