史上初の4連覇を達成した昨年12月のグランプリ(GP)ファイナル以来の復帰戦となった羽生結弦(22=ANA)が、97・04点で3位に入った。

 冒頭の4回転ループを決めると、会場の雰囲気と一体になりノリノリの演技。続く4回転サルコーが2回転になるミスがあったものの、トリプルアクセル(3回転半)は最大3点の加点を得る満点のジャンプだった。演技直後はフ~ッと息を吐き「悔いは残るけれど、今できることはやった」と振り返った。

 昨年末の全日本選手権はインフルエンザにかかり欠場。GPファイナル以来、2カ月ぶりの実戦だった。103・12点で首位のチェン(米国)とは6・08点差。逆転での初優勝は射程圏内だが「自分のやるべきことは変わらない」と静かに闘志を燃やした。