国際オリンピック委員会(IOC)は臨時理事会を開き、2020年東京五輪の新種目を決めた。バスケットボールの男女3人制、卓球の混合ダブルス、柔道の混合団体など計15種目を追加した。

 以下はおもな関係者のコメント。

 バッハ国際オリンピック委員会(IOC)会長の話 東京五輪がより若者向きで、都会的で、多くの女性が加わることを喜ばしく思う。

 森喜朗・2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の話 国際柔道連盟から強い要望があり、わが国柔道界待望の混合団体が採用されたことは誠に喜ばしいこと。(新種目採用で)若者を強く引きつける新しい五輪の姿に一歩近づいたのではないかと思う。

<バスケ>

 三屋裕子・日本バスケットボール協会会長の話 うれしい。(3人制は)国内では認知度は低い現実はあるが、洗練され、スピーディーな競技。エンターテインメント性が高く、誰もが楽しめる。強化体制も整え、メダル獲得を目指す。

<卓球>

 石川佳純の話 とてもうれしい。混合ダブルスは、プレーするのがとても楽しい。日本の観衆の前で、この素晴らしい種目の金メダルを手にするチャンスに恵まれたのは夢のようだ。

 星野一朗・日本卓球協会専務理事の話 混合ダブルスが採用されたことを聞いて、素直にうれしく思っている。

<柔道>

 山下泰裕・全日本柔道連盟副会長の話 柔道家の一人して大変喜ばしく思う。史上初めて一人の柔道選手が複数の五輪メダルを獲得するチャンスが生まれ、新世代のスターが誕生することを期待している。

 金野潤・全日本柔道連盟強化委員長の話 非常にありがたい。日本で団体戦は歴史があり、関係者の思い入れは強い。優勝を目指していくというのは使命だ。しっかりと準備を進めたい。

 大野将平(リオデジャネイロ五輪柔道男子73キロ級金メダリスト)の話 これで柔道もメダルを複数望める競技になった。プレッシャーはものすごいが、金メダル2個を首から掛けたい。団体戦は面白く、燃えるものがある。

 ベイカー茉秋(リオデジャネイロ五輪柔道男子90キロ級金メダリスト)の話 団体戦はチーム一丸という団結力が醍醐味(だいごみ)。国を背負って闘う感覚がある。リオ五輪では体操の選手が個人と団体でメダルを取り、うらやましかった。

 田知本遥(リオデジャネイロ五輪柔道女子70キロ級金メダリスト)の話 卓球など他競技でも団体が注目されているように、柔道の普及面を考えると非常にいいこと。団体戦に出場すると日本代表というチームを実感できる。

 阿部一二三(柔道世界選手権男子66キロ級代表)の話 団体戦で勝てば日本の柔道が世界で一番強いと個人戦以上のインパクトで証明できる。もっともっと柔道が盛り上がるきっかけになるだろう。ぜひ出場してみたい。

<自転車>

 橋本聖子・日本自転車競技連盟会長の話 子どもたちにも人気のあるフリースタイルと迫力あるレースが魅力のマディソンが選ばれたことは一層の普及発展のために意義深いことです。世界に通用する選手たちの育成に努めてまいります。

<トライアスロン>

 マリソル・カサド・国際トライアスロン連合会長の話 この決定をとても喜んでいる。本当に長い間、混合リレーの実施種目入りを目指してきた。男子と女子が一緒に戦える競技であるということが重要だ。