男子跳馬で沖縄出身のダークホース安里(あさと)圭亮(23=相好ク)が15・025点の高得点で、同種目リオデジャネイロ五輪銅メダル白井健三(20=日体大)らを抑え、トップ通過した。世界選手権(10月、カナダ・モントリオール)代表入りへ、今日25日の決勝で初優勝を狙う。

 跳馬予選でトップに躍り出た安里は「思った以上に出来が良かった」と振り返った。5歳のころに体操を始め、大学まで目立った成績は残せていなかった。転機は福岡大2年時の左肩のケガ。1年間器具に触らずに脚と体幹を鍛え、4年時の全日本学生選手権で2位となり、三重・伊賀市の相好体操クラブに誘われた。今日25日の決勝で1位となれば「憧れていたが、どこかで厳しいと思っていた」という世界選手権の代表入りが近づく。「チャンスはある」と言葉に力を込めた。