2020年東京五輪の自転車ロードレースで、武蔵野の森総合スポーツ施設(東京都調布市)付近をスタートし、富士スピードウェイ(静岡県小山町)にゴールする大会組織委員会のコース変更案に対し、国際自転車連合(UCI)から基本的に了承するとの回答があったことが26日、分かった。神奈川、山梨両県を通過するコースが有力となっており、組織委は今後、関係自治体やUCIとの最終調整に入る。

 UCIは今月上旬、山梨県の山中湖周辺を経由するコース案を視察。持ち帰って検討した結果の回答が26日までに組織委に届き、関係者は「神奈川から山梨を経由する富士山コースは高い評価をいただいた」と述べた。

 都内のどこを通過するかや、山中湖-富士スピードウェイ間のルートには複数の案があり、最終確定にはまだ時間がかかるという。組織委は年度内にUCIとの最終合意を目指す。

 ロードレースは皇居外苑を発着点とする計画が15年12月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で承認されたが、UCIがテレビ映りや景観を重視し、富士山を背景に走るコースを求めた。