柔道の世界選手権(8~9月、ブダペスト)混合団体女子70キロ超級代表の素根輝(そね・あきら、16=福岡・南筑高)が6日、朝比奈沙羅(20=東海大)に下克上宣言した。

 カステルデフェルス(スペイン)合宿を終えて、羽田空港に帰国。世界選手権に個人戦女子78キロ超級で出場する、ライバルの朝比奈について「勝てない相手ではないと思う。力や技などしっかりと足りないところを練習して頑張りたい」と闘志を燃やした。

 女子代表の増地監督は素根について「持ち味はスタミナで、後半にバテない。合宿では一番練習していた」と評価。一方、朝比奈はスペイン合宿の参加を見送った。

 また、福岡県久留米市在住の素根は九州豪雨での被害を心配した。気象庁は同市の一部地域にも避難指示や避難勧告を出し、災害への警戒を呼びかけている。「『雨がすごい』とツイッターで知って、家族から『大変だよ』とLINE(ライン)で連絡がありました。(家族や親族などの)避難はないと聞いています」と神妙な面持ちで語った。