【キャンベラ15日=矢内由美子】日本が石川祐希(21=中大)の活躍で8年ぶりの世界選手権出場(18年9月、イタリア・ブルガリア共催)を決めた。バレーボール男子の世界選手権アジア予選オーストラリア大会が当地で行われ、日本はオーストラリアを3-2で下し、4戦全勝で首位確定。最終日を待たずに世界切符を手にした。

 獅子奮迅の働きを見せたのは石川だ。立ち上がりこそリズムを欠いたものの、試合が進むにつれて調子を上げると、第1セット途中からテクニックがさく裂。ジャンプサーブや強烈アタックはもちろんのこと、コースを狙い澄ましたスパイクや要所でのブロックでもチームを引っ張った。これには中垣内監督も「石川さまさまだった」と脱帽。石川は「4連勝で今年最大の目標を達成できたので良かった」とほほ笑んだ。

 取りこぼしの許されない大会で残した最高の結果。男子バレーが20年東京五輪に向けて1歩前進した。