金メダルは柔道に託した。競泳の世界選手権(ブダペスト)男子200メートルバタフライと同400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(23=全日空)が4日、都内でのトークショーに出席し、柔道日本代表に金メダル獲得の願いを託した。

 競泳の世界選手権で日本代表は金メダル0個に終わった。柔道の世界選手権(28日開幕)は競泳と同じハンガリー・ブダペストで開催される。瀬戸は400メートル個人メドレーで3連覇が期待されたが「調子は良かったけど、全部の力を出し切れなかった。最後は悔しくて涙してしまった」と振り返り、「競泳は金メダルゼロだったので柔道でいっぱい金メダルを取ってほしい」と願った。リオデジャネイロ五輪男子90キロ級金メダルのベイカー茉秋(22=日本中央競馬会)とは同学年で「同期会」を結成し、ベイカーが右肩手術により世界選手権に出場しないことも悔やんだ。

 ブダペストから帰国して3日だがユニバーシアード(19日開幕、台北)に出場するため、同日午後から練習を開始する。5月に結婚した飛び込みの馬淵優佳(22)も同大会に出場するため夫婦での夏休みもない。トークショーに浴衣で出席したこともあり「浴衣を着て花火大会や祭りに行きたいけど、休む時間はない。東京五輪に向けて、さらにトレーニングしないと目標とする色のメダルが取れない。すごく気合が入っています」と気持ちを引き締め、3年後に向けた戦いは始まっていることを強調した。