日本水泳連盟は8日の常務理事会で、シンクロナイズドスイミング日本代表の井村雅代ヘッドコーチ(HC、66)の20年東京五輪までの続投を決めた。従来は1年ごとの契約更新だったが、メダル1個と低調だった先月の世界選手権の結果を受け、長期的視野の強化が必要と判断した。

 既定路線ではあったが、井村氏の東京五輪HC決定は、日本水連の危機感がある。昨年リオ五輪ではチーム、デュエットともに復活の銅メダルだったが、先月の世界選手権ではライバルのウクライナに1勝3敗。本間シンクロ委員長は「単年度ではなく、複数年で長期的な強化が大切」と、説明した。井村氏は78年から日本代表コーチに就任。84年ロサンゼルス五輪から6大会連続でメダルに導いた。06年中国代表コーチ就任。08年北京、12年ロンドン五輪で同国にメダルをもたらし、14年2月に日本代表コーチに復帰した。