レスリングの世界選手権(21~26日、パリ)女子63キロ級の代表選考試合が8日、都内で行われ、リオデジャネイロ五輪金メダリストの川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)の妹友香子(19=至学館大)が代表に決まった。川井友は3人による総当たり戦で伊藤友莉香(26=自衛隊)を3-0、源平彩南(21=至学館大)を2-1で、ともに破った。

 同級代表だった伊藤彩香(24=東新住宅)が3日の練習中に左アキレス腱を断裂して欠場が決まり、代替選手を選ぶことになった。栄強化本部長によると、当初は6月の全日本選抜選手権2位の伊藤友と、昨年12月の全日本選手権2位の源平による決定戦の方針だったが、川井梨が同本部長に「同じ3位の妹は決定戦の候補に入らないのですか」と直談判し、全日本選抜3位の川井友を含めた3人による決定戦となった。川井友は「最初に名前が挙がらなかったのが悔しかった。チャンスはつかんだが、メダルを獲得して初めてチャンスを生かしたと言えると思います」。初の姉妹アベック出場となる世界選手権でのメダル獲得を目標にすえた。