柔道の世界選手権男子73キロ級金メダルの橋本壮市(26=パーク24)が、井上康生監督(39)の金言に感謝した。

 5日、男女日本代表らとともに成田空港に帰国。試合は軽量級から行われ、60キロ級高藤直寿(24)、66キロ級阿部一二三(20)と2日連続金メダルが続いた。橋本は「2人にプレッシャーをかけられて夜も寝られませんでした。足も震えていて、なんとか優勝できました」と振り返った。試合直前に井上監督から「最後は自分を信じて闘え」と言われて吹っ切れたという。優勝が決まった瞬間は「よっしゃあ」と叫び、ガッツポーズを繰り返して感情を全面に出していた。

 男子は出場選手9人中、金メダリストは4人だった。井上監督は「4人のみの優勝で終わったのは私の責任。来年には巻き返したい」と話した。

 男女日本代表は金メダル8個を含むメダル13個を獲得したが、空港で迎えたファンは報道陣を除き100人にも満たなかった。経由地のフィンランド・ヘルシンキでの機材トラブルで到着が約8時間遅れた影響もあったが、高藤は「空港の出待ちの人が少なかった。もっと注目してもらえるようにしないといけない。(報道陣の)みなさん、よろしくお願いします」と呼び掛けた。