世界ランキング12位の日本は、同4位でリオデジャネイロ五輪銀メダルのイタリアに1-3で敗れた。第2セットで今大会初めてセットを奪うが、力及ばず3連敗を喫した。

 しかし、これまでの米国戦、フランス戦でのふがいない内容とは異なり、アグレッシブな攻撃が散見され、試合後の中垣内祐一監督(49)は、エース石川祐希(21)が右膝痛のため欠場したことを踏まえて、チームに与えた影響を説明した。「石川不在のケースは今回が初めてじゃないが、山田がよく頑張ってくれている。それと、石川はチームの中心だが、石川がいないと今日の柳田がそうだったが、よく責任感を持ってやってくれた。柳田はいいサーブ、いいレシーブをしていた」。さらに「石川がいないことで、オフェンス、ブロックでの能力が下がる面があるが、山田が入ることでサーブレシーブが安定するという面もある」と、付け加えた。

 石川は試合後、右膝痛については言葉少なだった。「ドクターから詳しいことは聞いていません。自分では大丈夫と思っています。ちょっと痛いくらいです。明日もあさっても出られるように準備していきたい」とコメントした。中垣内監督も「悪いのは膝です。状態はいいとは言えない。ただ、チャンスがあれば、少しでも良くなるよう治療している状況です」と、今後の見通しを語った。

 米国戦、フランス戦では序盤から硬さと、消極的な姿勢が出て一方的な展開が目立ったが、強豪イタリア相手に、柳田、クイックを決めた山内、山田らが躍動した。セッターの藤井も手応えを感じた様子で、16日の世界ランキング8位イラン戦での今大会初勝利にチームは集中している様子だった。