東海大柔道部が21日、神奈川県平塚市の同大で世界選手権の報告会を開き、男子100キロ級で初優勝した現役の主将、ウルフ・アロンは「もう気持ちは切り替わっている。(東京五輪の代表争いで)1歩前に出ただけ。もっと差をつけないと」と新たな決意を語った。

 12月のグランドスラム(GS)東京大会で優勝すれば、来年の世界選手権代表に決まる。「そこで勝つのと勝たないのとでは全然違う」と早くも闘争心を燃やした。

 OBも出席し、男子73キロ級を初制覇した橋本壮市(パーク24)も「来年の世界選手権に向け、GS東京を頑張りたい」と次の目標を口にした。同60キロ級の高藤直寿(パーク24)は2013年以来2度目の世界一となったが、昨年のリオデジャネイロ五輪は銅メダル。「五輪のすごさを改めて感じるようになった」と4年に1度の舞台で勝ちきる難しさに触れた。

 日本男子の井上康生監督は「20年に向けてはまだ道半ば。勝っておごらず負けて腐らずの精神で精進したい」と気を引き締めた。