スピードスケート女子のエース、小平奈緒(相沢病院)が2日、長野市エムウエーブでの練習を報道陣に公開し、20日に同リンクで始まる平昌(ピョンチャン)冬季五輪シーズンの開幕戦、全日本距離別選手権に向け「マイペースを崩さず、気負うことなく、ただひたすら自分の滑りを磨きたい」と集中力を高めた。

 氷上で全力に近いスピードを出す練習や、スタートの確認を精力的に行った。9月16日に北海道帯広市で行われた記録会では非公認ながら500メートルで37秒23と、自身の国内最高記録を上回るタイムを出しており、結城匡啓コーチは「昨年より体の切れは数段いい。まだ良くなる」と手応えを口にした。

 充実の金メダル候補は、開幕戦から36秒台も期待されるが「まだそこへの手応えはない」と控えめ。「しっかりと自分のリズムを崩さずに滑りきることを目標にしたい」と冷静に語った。