予選を突破し、自身初のツアー本戦に進んだ世界262位の高橋悠介(19=三菱電機)が惜敗した。同52位で、今年ツアー初優勝を飾ったハリソン(米国)に4-6、6-4、4-6の2時間1分の熱戦で敗退した。

 惜しかった。第1セット4-0にできるチャンスがあったが、逆に2-3とリードされた。「出だしで一気に突き放していれば、違った展開になった」。第1セットを落とし、第2セットは奪ったが、最終セットの接戦を落として「本当悔しい」と涙を見せた。

 しかし、初めてツアーの予選を突破し、50位前後の選手に勝ちかけた自信は大きい。「手応えはかなり感じている。自分のプレーができれば、(ランクが)2桁の選手にも通用する」。まだ19歳。日本男子に、またひとつ明るい未来が輝いた。