ロンドン五輪卓球女子団体銀メダリストの平野早矢香さん(32)が4日、都内で新たなセカンドキャリアをスタートさせた。7月に、卓球用品総合メーカーのニッタクとラバーとボールに関してアドバイザー契約を結んだ。この日、都内本社で行われた新製品展示会では講演会を開催。ニッタクのラバーの性能、特徴をPRした。

 昨年4月に引退してから1年半。現在はテレビのコメンテーターとして、各地で開く卓球教室などで、競技の盛り上げの一役を担ってきた。これからは、それに卓球メーカーのアドバイザーとして顔が加わる。平野さんは「自分の経験を伝えることで、失敗をせず、最短距離で強くなってもらえれば」と希望を込めた。

 この日はニッタクのラバー、初、中級者用のファクティブ、最上級者用のファスタークシリーズ、同じ最上級用で、平野さんも現役時代に愛用していたキョウヒョウの新製品などを紹介した。平野さんといえば、現役時代の気迫あふれるプレーと、迫力ある表情から「卓球の鬼」とも呼ばれた。「今の卓球界で平野と言えば、平野美宇ちゃんですが、“鬼の平野”で覚えていただければ」と平野さん。今後も、さまざまな立場で、卓球界を盛り上げていく。