個人総合で21歳の村上茉愛(日体大)が4種目合計55・933点をマークし、2位のレーガン・スミス(米国)に0・001点差の首位で通過した。6日(日本時間7日午前)の決勝で1966年大会の池田敬子、2009年大会の鶴見虹子の銅メダルを上回る日本選手最高成績を目指す。

 杉原愛子(朝日生命)は53・265点の9位で突破した。

 種目別は村上が床運動2位、平均台8位、寺本明日香(中京大)が平均台5位、宮川紗江(セインツク)が跳馬6位で決勝に進出した。決勝は予選の得点を持ち越さず、個人総合が上位24人、種目別が各種目の上位8人(いずれも各国・地域最大2人)で争われる。

 ◆村上茉愛の話 うれしいですね。やっぱり一番は。想像していたよりも上に来た。(高得点の床運動は)余裕を持ってできた。(今季から)ルールが変わった中で、きちんと得点を出せたのは自信になる。

 ◆寺本明日香の話 (出場した)平均台と段違い平行棒は落下があるので、逃げ出したくなるくらい予選落ちが怖かった。(5位の平均台は)1種目目の(演技順が)1番で、何も考えずにできたのが良かった。

 ◆杉原愛子の話 絶対に失敗しない演技構成にした。決勝はみんなゼロからのスタート。順位とか点数を考えずに、自分の演技に集中したい。

 ◆宮川紗江の話 床運動は金メダルを狙っていた分、重圧を感じた。この失敗は次に生かさないと意味がない。(種目別跳馬の決勝は)全力を出し切ります。

 ◆塚原千恵子・日本体操協会女子強化本部長の話 村上は減点が少なかった。(ミスをせずに)演技を通す力がある。(リオデジャネイロ)五輪に出た経験も大きいと思う。

 ◆瀬尾京子コーチ(日体大女子監督)の話 (村上の1位は)全然予想していなかった。本人もびっくりしているんじゃないかな。すごいことだと思う。内容自体は特別すごく良かったわけじゃない。