レバンガ北海道が86-67で横浜を下し、ホーム開幕戦を白星で飾った。リーグ最年長25季目の折茂武彦選手兼社長(47)が、チーム日本人選手最多の13得点を挙げ2連勝に貢献した。開幕節のアウェー2試合で計6点に終わっていたベテランは「技術じゃなくてハートの問題。(ファンの多い)ここ(ホーム)で、俺は強い」と、顔をほころばせた。

 最大19点あった差を9点まで詰められて迎えた第4クオーター(Q)残り1分59秒が、この日のハイライトだった。折茂がシュートモーションに入ると5689人のファンが一斉に息をのむ。ボールがリングを通過すると同時に、地鳴りのような大歓声がコートに降り注ぎ、大勢が決した。「折茂さんの効果的なシュートが大きかった」と、水野宏太監督(35)は賛辞を惜しまなかった。

 大学時代からしのぎを削り、日本代表でともに戦った横浜の古田悟監督(46)は「いいところで決められ、チームを乗せてしまった」と悔しがった。3点シュート2本を決め、1000本成功まで残り13。47歳と思えぬアクロバチックなアシストも記録した。「やっと今季のスタート。もっと打てるところで打って(日本代表復帰を)アピールしないとね」。テレビ解説した親友・佐古賢一日本代表アシスタントコーチ(47)の存在も意識し、ベテランがニヤリと笑った。【中島洋尚】