パラトライアスロンの谷真海(35=サントリー)が大会後に行われた年間表彰式で表彰された。9月のパラトライアスロン世界選手権(オランダ)で初出場初優勝したことが評価されたもので、花束を手に「本格挑戦1年目でこれだけの成績を残せた。みなさんのサポートに感謝しています」とあいさつした。

 この日は男女のエリートレース前にデモンストレーションとして、9日のW杯で優勝した秦由加子(36=マーズフラッグ・稲毛インター)らとともに20年東京パラリンピック会場となるお台場の海を初体験。「自分の会社(サントリー)も近くて、地元ともいえる。いい経験になりました」と笑顔で話した。

 陸上から本格転向して1年目で、連戦連勝。圧倒的な強さをみせた。「予想以上の成績」と話したが、周囲は驚いていない。陸上走り幅跳びで3大会連続パラリンピック出場を果たした運動能力と、苦しい練習にも耐える精神力の強さで敵なしの強さだった。

 今季のレースをすべて終えた谷は「しばらくは休みます」。オフのトレーニングを積み、次レースは「来年5月の(世界シリーズ)横浜になりそう」と話す。さらに「(世界ランクを決める)ポイントはたまったので、来年は海外のレースを控えて、国内の大会に出るかもしれない」と明かした。

 20年東京大会を最大の目標に掲げているが、パラトライアスロンは実施種目が未定。表彰式でのあいさつでも「もしかしたら、種目がないかもしれない」と言いながら「あると信じて頑張っていきます」と話していた。