スピードスケートの今季国内開幕戦、全日本距離別選手権は20日、長野市エムウエーブで第1日が行われ、女子1500メートルは高木美帆(23=日体大助手)が1分55秒44の国内最高記録で優勝した。自身が今年2月にマークした1分56秒07を更新し、メダル獲得が期待される来年2月の平昌(ピョンチャン)五輪に向けて絶好のスタートを切った。

 シーズン初戦を好タイムで制した高木は「初戦と感じないぐらい、滑り方が染みついてきた。今朝は自信がなかったが、気持ちの面で乗り越えられた」と満足そうに振り返った。

 11月上旬にはW杯が開幕し、五輪に向け世界の強豪との戦いが本格化する。「力がついた分、馬力に頼っている部分がある。もっとテクニックを煮詰めていきたい。自分の中で成長は感じるが、海外選手がどこまで伸びているか分からない。過信せずにやっていきたい」と勝負のシーズンを見据えた。