Bリーグの大河正明チェアマン(59)は17日、スペシャルオリンピックスグローバルアンバサダー兼同国際本部理事で、元NBAのスター選手、ディケンベ・ムトンボ氏(51)とバスケットボールの社会貢献活動について都内で対談を行った。

 18日のアルバルク東京-レバンガ北海道戦前に、知的障がいを持った選手と健常者の混合チームで対戦するユニファイドバスケットボールのデモンストレーションマッチを行う予定で、ムトンボ氏も参加する。日本での同様の取り組みは初めてとなる。

 ムトンボ氏は、現役NBA選手時代から社会貢献活動に熱心に取り組み、2007年には故郷コンゴ民主共和国に病院も設立した。現在はスペシャルオリンピックスの活動として、知的障がい者への支援活動も行っている。「知的障がいを持つ人を排除するのではなく、アットホームに安全に生活できる、よりよい環境を作っていきたい」と話した。

 Bリーグでは、開幕となった昨季から「B.LEAGUE Hope」として、難病を抱えた子どもの支援や災害被災地の復興支援活動を行っている。米国を中心に行われているNBA CARESの活動を参考に、選手自ら募金活動を行い、被災地を訪れている。日本での社会貢献活動への取り組みについて、ムトンボ氏は素晴らしい活動と称賛し「選手が、障がいを持った人々に歩み寄っていく姿勢が大切。選手たちの引退後の社会的な居場所にもなるし、よりよい社会にもつながってゆくだろう」と語った。ボールには「Keep up the good job let make the world better」とのメッセージをサインした。

 大河チェアマンは対談を終え「有名な選手がこのようにBリーグを訪れてくれて光栄。NBAなどとも協力関係として社会貢献活動やユースの育成に力を入れたい」と話した。

 ムトンボ氏も参加するユニファイドバスケットボールは18日午後1時15分、アリーナ立川立飛で行われる。同会場で、A東京-北海道が午後2時5分開始予定。