国際オリンピック委員会(IOC)がロシア選手団の平昌冬季五輪への派遣を禁じた決定を、ノルディックスキー・ジャンブ男子の葛西紀明(45=土屋ホーム)は「当然という感じに僕は思う」と受け止めた。

 6日、成田空港でW杯参戦のため欧州へ出国前に取材に応じた。言葉を選びながら、ドーピングに頼らず、努力を重ねる選手の立場としての胸中を語った。「真面目にやっている日本人からすれば、そういったこと(ドーピング)はどうなのかなと思う」。IOCは厳しい処置を下したが「しょうがないのかなと思う。一生懸命やっている方は悔しい」と話した。

 W杯開幕戦を制した小林潤志郎(26=雪印メグミルク)は「びっくりしました。ジャンプの選手も強い選手がいる」。過去にドーピングの違反歴がないことなどの参加条件を満たせば、個人では出場できる。「せっかくなので、今出ている選手みんなと戦いたい」と思いを口にした。