関西学生リーグ2部Bブロック1位の近大が、1部7位の桃山大を下し、15年以来となる1部昇格を決めた。

 近大が優位に試合を進めた。第1クオーター(Q)6分35秒、エンドゾーン17ヤード前からの相手のパントキックをDL岡野がカット。大きく浮いたボールをLB岸田が捕球し、そのまま駆け抜け、パントリターンTDで先制した。

 第3Q9分16秒には、WR中川が力強いランを見せた。QB岡村からのパスをキャッチした中川は、相手守備陣2人からタックルを受けたが、倒れずに必死に抵抗した。何とかタックルを外すと、左サイドライン沿いを独走。リードを広げたが、最後まで攻撃の手を緩めず、第4Q11分14秒にはRB野田が18ヤードTDランを決めて、桃山大を突き放した。

 3年ぶりの1部昇格を決めた時本監督は「最後は気持ちだと言ってきた。選手は一歩も引かずに、折れなかった」と選手をたたえた。先制TDをお膳立てした岡野は「チャンスをものできた。後輩にいいステージ(1部)を残せてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。