2年連続3度目の出場の浜松開誠館(静岡)が51-62で聖和学園(宮城)に敗れた。昨年は8強に入るも、今年は初戦で姿を消した。

 前半は五分に渡り合い、27-27で折り返した。しかし、第3Q(クオーター)の初めに7連続失点しリードを広げられた。攻撃でリズムがつかめずこのQで10点差をつけられた。巻き返しを狙った第4Q、最後はオールコートプレスを敷くも、リードを縮めることが出来なかった。三島正敬監督(42)は「後半の入りが悪かった。下級生がまだ全国で戦えるレベルではなかった。全国は石田1人では勝てない」と悔しさをにじませた。

 Wリーグのシャンソン化粧品入りが内定しているエースの石田悠月(3年)がドライブや3点シュートなどで、両チーム最多の26得点を挙げる活躍を見せた。しかしU-18日本代表の今野紀花(聖和学園2年)を軸にしながらも、多彩なオプションを持つ聖和学園の攻撃を止めることが出来なかった。石田は「試合のリズムがつかめなかった。この悔しさを次の舞台に生かすために、切り替えていきたい」と前を向いた。

 昨年は初の8強入りを経験し、今年は4強を狙っていた。この初戦が1つのヤマ場になると考えていたが、乗り越えることが出来なかった。鈴木侑(2年)は「自分たちの代で、今度こそメインコートに立てるように頑張ります」と涙をぬぐった。