新潟アルビレックスBBは富山グラウジーズに80-96で敗れ、今季6度目の同一カード2連敗を喫した。順位は中地区4位のままだが、ホームでの勝利は横浜戦(10月25日)を最後に約2カ月遠ざかる。

 試合会場のある上越市出身のポイントガード(PG)五十嵐圭(37)は、6試合連続2ケタ得点になる13得点8アシストと奮闘。だが、結果にはつながらなかった。「B2降格の可能性があることも考えなければならない」。それほどチーム状態はよくない。

 新潟はこの試合、96失点。12月に入って90点以上の失点は5試合目。五十嵐はチーム最長の32分12秒間コートに立った。チーム状態は誰よりも把握している。来季J2降格が決まったサッカーの新潟が頭をよぎった。「自分たちが新潟を盛り上げなければ」。そして「それぞれ自分が何をすべきかが明確になっていない」と、チームメートにあえて強い言葉を投げかけた。

 年に1度の故郷での開催。昨季は同じ富山戦で2連勝。今季は完敗で黒星2つ。「いい姿を見せられなかった」。その悔しさ以上に意識にあるのはチームの現状だ。「もっと危機感を持たないと」と自分を含めたチームに厳しい目を向けた。 【斎藤慎一郎】