20年東京五輪で採用されるサーフィンの五十嵐カノア(20=木下グループ)が来年の世界選手権(9月・愛知県田原市)に日本代表として出場する可能性がでてきた。日米両国籍を持つ五十嵐の日本サーフィン連盟への登録手続きが大詰めを迎えていることが25日、分かったもの。早ければ来季から日本連盟強化指定選手に加わり、米国選手として参戦する世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)にも初の日本人として出場することになる。

 日本人の両親を持ち、米国で生まれ育った五十嵐はこの日、都内で会見し「親戚もみな日本人。日本のみんなに見てもらって、金メダルを取りたい」と、改めて日本代表での出場を熱望した。国際サーフィン連盟(ISA)や日本オリンピック委員会(JOC)の規約に沿った手続きは年明けにも完了する見込み。東京五輪代表の選考方法は未定だが、今季CT17位の五十嵐は一気に有力な東京五輪代表候補になる。