全国高校ラグビー大会(大阪・花園ラグビー場)で悲願の単独優勝を目指す、Aシードの「東の横綱」こと桐蔭学園(神奈川)は30日の2回戦から登場する。

 飯田(長野)との初戦を翌日に控えた29日は神戸市内で最終調整。パスやキックの確認を行い、15対15でフィールドに入り、タックルの形も入念に確かめた。時折笑顔も見えて終始リラックスした様子だった。

 前回大会は準決勝で東海大仰星(大阪)に21-29で惜敗し4強。主将でフッカーの原田衛(3年)は「1戦1戦を大切に、アタックの精度を上げたい」とうなずいた。例年決めるチームのスローガンは「礎」にした。昨年の花園での準決勝で、自分たちのミスからトライを奪われたことから、「基礎を大切にするという意味で選んだ」と話した。

 10年度大会は東福岡と決勝で引き分けて両校優勝だった。原田は「単独1位はまだないので、今回こそ単独優勝したい」言葉に力を込めた。藤原秀之監督(49)も「相手は賢いチームで、策を持っている。しっかり体を当てて、1対1で確実に勝てるようにする」と気合を入れた。

 4月の全国選抜で初優勝を飾ったプライドを胸に出陣する。