平昌(ピョンチャン)五輪スノーボードアルペン女子代表の竹内智香(34=広島ガス)が、地元パワーで金メダルを狙う。30日、故郷北海道旭川市の隣町、東川町で雪上練習を公開した。2月初旬~中旬に北見市と釧路市で直前合宿を行う予定で今回の帰省中に下見した。「あらゆる準備をしていきたい」と周到に5度目の五輪に挑む。

 札幌から約300キロ離れた道東の2市が最終調整の場になる。1カ所は北見市のノーザンアークリゾートスキー場。本番に近いコース造りなど全面支援の約束を得られたという。もう1カ所は28日までスキーアルペンの全日本選手権が行われた釧路市の阿寒湖畔スキー場。硬い雪質で、「(五輪では)雨が降って硬くなる場合もある」と本番のコース変化にダブらせる。パラレル大回転は2月22日が予選、24日が決勝。合宿は2月中旬までを予定する。

 ボードのデザインも五輪仕様にした。ビンディング(ブーツ金具)部分にきれいな桜柄をあしらい、気持ちは高ぶっている。明日の元日に家族でおせちを囲んでから旭川空港を出発、羽田を経由し欧州遠征に旅立つ。今回の帰省では、おいと一緒に滑りリフレッシュもした。「18年は人生の中で最高の年にしたい」。北海道からソチの銀メダルを上回る金を目指す。【西塚祐司】