Aシードの京都成章が1トライのみの辛勝で、4大会連続の準々決勝に進出した。前半16分、中央22メートルのラックから右に展開し、CTB南部翔大(2年)が先制トライ。後半は一転して相手の猛攻を浴びて自陣にくぎ付けになったが、無失点でしのいだ。湯浅泰正監督(53)は1トライの拙攻に「雨の中でもやらない。よく勝った。アタックはひどすぎる」と苦笑い。無失点に抑えた守備については「今大会は守備やと思っている。勇気出してよく前に出た」とたたえた。

 後半、体を張って相手の攻撃を抑えた190センチのロック山本秀(3年)は「練習でしっかり守備をやっていたので、余裕を持ってやれた」と自信を見せた。本職はBKだったが、サイズを見込まれ、この8月にロックに転向。合格した近大でもラグビーを続ける。