全国高校ラグビーは3日、大阪・花園ラグビー場で準々決勝4試合が行われる。初優勝を目指す京都成章は2日、奈良市内で桐蔭学園(神奈川)とのAシード対決に向けて、約2時間の最終調整を行った。

 桐蔭学園には、準優勝した昨春の選抜大会決勝で12-42と敗戦。夏合宿でも約20点差をつけられ黒星を喫した因縁の相手だ。湯浅泰正監督(53)は「(選手に)期待しているし、楽しみですね。60分間、オールディフェンス。打ち合いになれば、100%負ける」と防御面へのこだわりを語り「12-10ですね」と理想のスコアを示した。

 前日1日の3回戦では、ノーシードの流通経大柏(千葉)に5-0で辛勝。攻撃でのミスが目立ち、苦しい戦いになった。それでも昨夏に7人制日本代表候補に高校生で唯一選出されたCTB西川虎哲(3年)は「自信になった」と完封できた防御に手応えをにじませる。「ディフェンスがキーになってくる。(桐蔭学園の)決定力ある攻撃を1発1発止めていきたい」と言い切った。

 注目のAシード対決は、3日午前10時半キックオフの第1試合で行われる。