悲願の単独初優勝まで、あと2勝だ。全国高校ラグビーで4強入りしている桐蔭学園(神奈川)は4日、神戸市内で約2時間半、汗を流した。5日の準決勝は大阪桐蔭(大阪第1)との「桐蔭」対決。相手の戦術、得意な攻撃への対策や、パス、キックの感覚、ポジショニングの確認などを行った。

 3日の京都成章との準々決勝で何度もラインアウトの場面でボールを奪った、フランカー小島静也(3年)は「大阪桐蔭が得意とするラインアウトからの攻撃を封じ込める。ターンオーバーするのが最高目標」と言葉に力を込めた。

 花園で3度目の「桐蔭」対決に藤原秀之監督(49)は「体も大きいし、強いし、スピードもある。ラインアウトもスクラムも強い相手なので消耗戦になる」と警戒を強めた。13年度大会の準決勝では43-0で封じている。「うちは平常心で戦うのみですね」とはっきりと言い切った。