初優勝を目指した大阪桐蔭(大阪第1)は、あと1歩で涙をのんだ。

 冷たい雨に打たれ、メンバーは泣き崩れた。7点を追う後半ロスタイム。最後の望みをかけ、相手ゴール前でFW戦を挑んだが、焦りから前に押すことができなかった。それでも初の決勝で“横綱”東海大仰星を土俵際まで追いつめた。就任12季目の綾部監督は「幸せな時間だった」と涙をこらえ、選手をたたえた。先制トライのフランカー上山主将は「小さい頃からの夢の舞台は楽しかった。後輩にはもっと強くなって欲しい」と夢を託し、1年生フランカー奥井は「3年生に申し訳ない」とわんわん泣いた。準優勝に終わったが、確かな足跡を残した。