日本水泳連盟の委員長会議が9日、都内で行われ、長野県東御(とうみ)市で計画されている日本初の「高地プール」が、来年6月末に完成することが報告された。昨年末の東御市議会に賛成多数で決定され、20年東京五輪の約1年前から水泳ニッポンの「虎の穴」として強化の拠点となる。

 標高1750メートルに建設されている「湯の丸高原高地トレーニング施設」は、第1弾として全天候型400メートルトラックなどが昨年11月に完成。仮設ながら国際大会も開催可能な8レーンの本格プールで、飛び込み用の25メートルプールもある。

 約3年間の期間限定利用の予定だが、プール建設費約6億円に加え、維持費も年間約5000万円。水連関係者は「金銭的な援助は難しいが、ふるさと納税で東御市を応援したい」。東御市で心肺機能や持久力を向上させ、メダルラッシュにつなげる。