松平兄弟対決を制したのは弟の松平健太(26=木下グループ)だった。全日本選手権シングルスで初対戦となった兄賢二(28=協和発酵キリン)に4-1で勝利し4強入りを決めた。

 弟健太は「手の内お互いによく知っている。兄弟での試合にやりづらさはあるけれど、いざ向き合ったら1人のプレーヤーとして試合をしただけです」と冷静だった。昨年6月の世界選手権シングルスで1回戦で敗退した悔しさから、バックハンドの強化に力を入れた。「強化の成果はまだまだだけれど、安定するようになったと思う」と今大会での充実感も口にした。「世界選手権代表になることと、今大会で優勝することが目標。それに変わりはない」。21日の準決勝では水谷隼(28=木下グループ)と対戦する。