日本が屈辱的大敗で世界切符を逃した。

 同組2位での準決勝進出と来年の世界選手権(デンマーク、ドイツ)出場権をかけて前回大会2位のバーレーンと対戦した同3位の日本だが、前半13-13から後半一気に突き放されて完敗。2大会ぶりに世界選手権出場を逃した。

 前半こそ渡辺仁(28=トヨタ車体)、東江雄斗(24=大同特殊鋼)らの連続ゴールなどで互角の展開だった。しかし、後半は守備を崩されて簡単にゴールを割られるなどで守勢一方。15-16から5連続失点して差を広げられた。渡辺と東江が6得点、宮崎大輔(36=大崎電気)が4得点で続いたが、失点が多すぎた。

 20年東京五輪に開催国として出場が決まっている日本代表。女子は19年に熊本で行われる世界選手権があるが、男子は来年の世界選手権が五輪までに世界のトップと真剣勝負ができる唯一の場だった。ダグル・シグルドソン監督(44)も今大会に向けて「最大の目標はベスト4」と、世界選手権出場権獲得の重要性を口にしていた。

 世界選手権出場を逃したことで、欧州の強豪国と公式戦で対戦する機会を失った。強化にも影響することは間違いない。88年ソウル大会以来32年ぶりに出場する五輪を「ぶっつけ本番」で迎えなければならなくなった。