競泳の北島康介杯・東京都選手権の開幕に向け、瀬戸大也(23=ANA)、大橋悠依(22=東洋大)、中村克己(23=イトマン東進)、北島康介氏(35)が26日、東京辰巳国際水泳場で前日会見に臨んだ。

 今大会から日本新記録で10万、世界新記録で100万の賞金が贈られることが発表され、北島氏は「冬場の練習でやってきたことを出してほしい。日本新記録が出れば選手の自信になるだろうし、世界新記録ならなおさら選手たちはうれしいだろうと思う。ステップアップにつなげてほしい」とあいさつした。昨年大会では渡辺一平(20=早大)が200メートル平泳ぎで世界新記録を樹立している。

 6月に第1子が誕生する予定の瀬戸は「10万だとベビー用品くらいしか買えないので、世界新記録を出さないと。生活費もかかっているので」と笑った。2018年初の長水路(50メートルプール)での試合に「長水路でまだ日本記録を持っていないので、今年中に出すのが目標。ここで出せたらいいな」と意気込みを語った。子どもの男女はまだわからないという。

 昨年世界選手権200メートル個人メドレー銀メダルの大橋は、200メートルと400メートルの個人メドレーと200メートル背泳ぎ、100メートル自由形の4種目に出場する。「200メートルの種目は400メートル個人メドレーのタイムに響いてくるのでトライしている。2020年東京五輪でのリレー代表も視野に入れている」と明かした。

 同選手権は、第2の北島選手輩出という願いを込めて、15年大会から「北島康介杯」の名前がついている。