レスリング女子で五輪3連覇を果たした吉田沙保里(35)が17日、都内で取材に応じ、フィギュアスケート男子で五輪連覇を達成した羽生結弦を祝福した。

 大相撲の幕内千代の国の結婚披露宴に出席後、朗報に「66年ぶりの連覇。鳥肌ものですね」と、声を弾ませた。

 結婚披露宴に出席するための準備で、髪形をセットするなど身支度を調える時間と重なり、映像による生中継を見ることはできなかった。それでもインターネットの速報記事で羽生が金メダル、宇野が銀メダルを獲得したと知ったという。「プレッシャーのかかる中で、けがをして、どん底からはい上がってきて、本当に心の強い人だと、あらためて実感することができた。宇野くんもよく頑張った。ワンツーフィニッシュでき、私たち日本人に元気、勇気、感動を与えてくれた。本当にすばらしい。(2020年)東京五輪に向けて勢いになる」と、絶賛を続けた。

 自身の経験を振り返り、1度目と2度目の金メダルについて「冬と夏の競技は違うところもあるし、白黒はっきりするレスリングと、採点競技のフィギュアスケートでは、いろいろ違う部分もあると思うけど」と、前置きした上で「初めての金メダルは本当にうれしかった。五輪の連覇は難しかった分、また違った喜びがある」と、喜びを代弁した。

 次は五輪3連覇がかかるが「競技を続けるかは本人が決めることだけど、そこを期待しちゃう。まだ若いし、羽生くんならやってくれると思う」と、期待感を口にした。