2月20日、ザウバーが2018年型マシンC37を発表した。今季からイタリアの自動車メーカーのアルファロメオがタイトルスポンサーとなり、同社の“アルファレッド”と呼ばれる赤色を採り入れたカラーリングが印象深い。

 アルファロメオはF1世界選手権が始まった1950年から2年連続で圧倒的な速さを誇り、世界王者を輩出した歴史がある。1976年から85年までの間にもF1に参戦していたが、今回のF1復帰はチームではなくスポンサーとしての参画だが、フェラーリの親会社であるフィアットがザウバーへの関与を強めたもので、従来のパワーユニットとギアボックスの供給のみならずチーム全体にわたって技術提携を深めジュニアチーム化する狙いがある。ドライバーラインナップにも、4年目のマーカス・エリクソンに加えてフェラーリの育成ドライバーであるFIA F2王者のシャルル・ルクレールを起用している。

 2017年はランキング最下位に留まったザウバーだが、昨年6月にチーム代表に就任しチーム改革を進めるフレデリック・バスールは「アルファロメオという歴史的なブランドがF1復帰に際してパートナーとして選んでくれたことを誇りに思う。我々の2018年の目標は明確だ。他チームに追い付き、パフォーマンスを進歩させ続けることだ」と語っている。(米家峰起通信員)