2月22日、メルセデスAMGは2018年のF1世界選手権を戦うマシン「W09 EQ Power+」を発表した。ファクトリーに近いシルバーストンで発表会を開催すると同時に100kmまで許されているPR撮影の機会を利用してシェイクダウンを行なった。

 2014年からドライバーズとコンストラクターズ両タイトルを4連覇中のメルセデスAMGは、このマシンで5連覇を目指す。昨年型W08はややマシン特性に難があり、速さはあるもののそれを引き出すセットアップを仕上げるのが容易ではなかった。今季型ではその問題点を克服すべく開発に当たったという。

 チーム代表のトト・ウォルフ(中央)は「W08は最速のマシンだった。その強みを失わないように気をつけながら、その問題点を克服することに集中した。再び戦う準備は出来ている。今年もまたタイトル争いができればと思っているよ」と語る。昨年の王者として今季は自身5度目のタイトル獲得に挑むルイス・ハミルトン(右)は「僕はこのクルマにどれだけの努力が注がれてきたかを知っている。だからこそこのマシンをドライブできることを誇らしく思うし、早く限界までプッシュしたいよ」と笑顔を見せた。(米家峰起通信員)