近代5種女子の才藤歩夢(21=早大)が1日、都内で行われた「日清食品 近代五種応援宣言」イベントに出席し、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)スノーボード男子ハーフパイプ銀メダルで同じ名前の平野歩夢(19=木下グループ)に刺激を受けた。

 才藤は14年ソチ五輪の時から同じ名前で平野を注目していた。「平昌では平野選手の最後まで諦めない演技に感動しました。刺激も受けたし、私も20年東京五輪へ向かって頑張ろうと強く思いました。友人から『同じ名前の人が活躍したね』とも言われました」と満面の笑みを見せた。

 中学時代は陸上部に所属。埼玉栄高に入学後、フェンシングを始めた。高1の秋にはエペで全国優勝し、頭角を現した。早大進学後も15年全日本選手権で準優勝するなど着実に力をつけた。父の浩さんは近代5種の選手として88年ソウル五輪に出場。12年ロンドン五輪は日本代表監督として参加した。才藤は「東京五輪に出場して恩返ししたい。しっかりと成績を残せるように1日1日を大切に過ごしたい」と話した。

 近代5種はフェンシング、競泳、馬術、射撃、ランニングの5種目を1日かけて行う。過酷な競技であることから「キング・オブ・スポーツ」とも呼ばれている。