算数ドリルを解いて五輪・パラリンピック、スポーツを知ろう-。

 2020東京大会組織委員会が6日、小学生用の「東京2020算数ドリル」を製作すると発表した。

 4月から東京・渋谷区の公立小学校全18校で副教材として使われる予定で、19年度以降は全国への拡大も目指すという。

 ドリルは上巻の五輪と下巻のパラリンピックで構成され、卓球の石川佳純(25=全農)や伊藤美誠(17=スターツ)、柔道の阿部一二三(20=日体大)、ボッチャの広瀬隆喜(33=西尾レントオール)らが登場。石川のナビゲートでラケットの大きさを求めたり、伊藤が東京五輪会場の東京体育館を紹介したり、選手たちが競技のルールを解説しながら、問題を解くヒントを与えてくれる。

 組織委では、ドリルの配布に合わせてオリンピアンやパラリンピアンらを派遣して実技を交えた「体育のような算数授業」を行う予定もある。マスコットの小学生投票に続く「子どもたち獲得大作戦」。Jリーグ川崎Fやプロ野球千葉ロッテでも小学生人気を爆発させた「算数ドリル」が、今度は2020東京大会を盛り上げる。