日本バレーボール協会は13日、東京都内で理事会を開き、2018年度予算が約7億2千万円の赤字となることを承認した。20年東京五輪のために積み立てている特定費用準備資金の約1億3千万円を収益として充てることで、実質は約5億9千万円の赤字予算となる。同協会によると、過去最大の赤字決算は02年度の約3億800万円。

 赤字の大きな原因は、国際大会の開催経費増加。今秋の女子世界選手権では、14年の契約時に見込んでいた国際連盟からの開催助成金や海外チームの宿泊費補助などが廃止され、約6億円の負担増となったという。赤字削減に、八田茂専務理事は「協賛金の新規獲得、グッズとチケット販売を強化する」と話した。

 ただ、強化費は17年度比で約7千万円を上積みするなど赤字による大きな影響はないもようで、同専務理事は「20年にメダルを獲得したい。そこへの強化は継続してやっていく」と述べた。