アイスクロスダウンヒル競技の世界選手権「レッドブル・クラッシュドアイス」はシーズン最終戦となる第4戦が3月10日にエドモントン(カナダ)で開催され、男子は2015年チャンピオンのスコット・クロクソール(カナダ)が、女子はランキング首位のアマンダ・トルンゾ(米国)が総合成績で1位となった。

 アイスホッケーのいでたちで、氷のスロープをダウンヒルする。4人が一斉にスタートして上位2選手が勝ち上がるという形式。決勝に残るのはわずか4選手だ。出場選手は8割がアイスホッケー出身。滑り降りる技術だけでなく、ダッシュ力、ジャンプや階段をいかにクリアするかの判断力、そして勇気が必要だ。カナダや米国、フランス選手が多く、英語とフランス語が入り交じる。

 カナダ東部のトロントに拠点を置くクロクソールもアイスホッケー選手として活躍した経験を持っている。自身が着用するユニホームをデザインするアパレルブランドに勤務する。その世界王者は「日本で開催されたらお寿司のサーモンを食べたい」とインタビューで話した。

 日本人女子として唯一大会に参加した山本純子も、「海外選手の多くが日本開催を熱望しているので、今後は選手活動とともに大会運営などにも力を注ぎたい」と語った。

(映像(C)Red Bull Media House)